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SafeAI、シーメンス、大林組の3社がオフロード産業への 自律走行型かつゼロ・エミッションの大型車両の導入に向けて協業

SafeAI、シーメンス、大林組の3社がオフロード産業への 自律走行型かつゼロ・エミッションの大型車両の導入に向けて協業

SafeAI、シーメンス、大林組の3社がオフロード産業への 自律走行型かつゼロ・エミッションの大型車両の導入に向けて協業
力を合わせ、オフロード重車両産業において、よりスマートで安全、かつ持続可能な未来を創造します

2022年6月2日 -- カリフォルニア州サンタクララ -- 自律走行型重機のグローバルリーダーであるSafeAIは本日、シーメンスと協業し、大林組に向けて自律型走行でゼロ・エミッション重機フリートを構築すると発表しました。SafeAIとシーメンスは、日本を拠点とする建設業のグローバルリーダーである大林組と協力して、よりスマートで安全、かつ持続可能で生産性の高い建設現場を実現します。

Safeと大林組は当初、2022年10月に提携を発表し、米国カリフォルニア州クパチーノでのパイロットサイトを皮切りにスタートしました。両社は、危険な労働環境、労働力不足、非効率な作業など、建設業における課題を自律型ソリューションで解決することに着手しました。以来、自律走行型ダンプトラックのテスト走行で、580回以上の積み込みー運搬ー荷下ろしサイクルを成功させました。 

SafeAIとシーメンスは自動車におけるこれら3つのメガトレンドの収束が進んでいることから。2021年5月に、オフロード大型車の自律走行、ゼロ・エミッション、コネクテッドアプリケーションについて共同で取り組む契約を締結しました。SafeAIは拡張性のある強力なAI搭載の後付けの自律性を提供し、シーメンスは業界をリードするゼロ・エミッション・パワートレインのハードウェアとソフトウェア能力、およびこれらの車両の運用に必要なインフラを提供します。 

今年初めに、大林組が運行する45~65トンの建設用トラックを対象に、自律走行とゼロ・エミッションのための改造を行うことを明らかにしました。2022年5月、両社は最初の45トン車の改造を開始し、2022年末までに完成する予定です。今後3年間にわたり、全車両に拡大する予定です。 

SafeAIでは、重工業の安全性と生産性の向上に常に取り組んできました。今回のシーメンスとのパートナーシップで、「より持続可能なもの」も目標に付け加えることができます。

ビブラジット・ハルダー  SafeAI創業者兼CEO

「シーメンスはすでにオンロード車の電動化の実績があります。そして今、私たちは共に、これらをオフロード産業に大規模に提供できるようになりました。このパートナーシップにより、我々の現在と未来の顧客は、自律化と電動化の強力な相乗効果を体験することができます。」とハルダーは述べています。 

乗用車とは異なり、大型車の完全電動化はまだ初期段階にあります。しかし、技術の成熟度、総所有コスト、政府の奨励策や規制の緩和により、2030年までに400万台以上のゼロ・ミッションの大型車両が導入されると予想されています。電気自動車は、ゼロ・エミッションという利点以外にも、性能の向上、メンテナンスコストの削減、稼働時間や寿命の延長など、生産性と信頼性を向上させながらコストを下げることが可能です。このプロジェクトでは、レトロフィットされた電気自動車の総所有コストは、オリジナルの内燃エンジン車のそれよりも15~30%低くなると試算されています。   

「自律性とゼロ・エミッションのための大型車両のレトロフィットは、大型車両の持続可能な技術の導入を加速させる革新的かつ費用対効果の高いソリューションです。忘れてはならないのは、レトロフィットは再利用やリサイクルの一形態であるため、ネット・ゼロの目標をよりよく達成するための循環型経済の原則に沿ったものであるということです。」シーメンス商用車部門の戦略・事業開発・マーケティング責任者であるズビン・サーカーは「独創的な資金調達モデルと安全への徹底的なこだわりを組み合わせれば、2030年までに新車のゼロ・エミッション車と同数の自律型かつゼロ・エミッションレトロフィットした大型車両が存在することになるでしょう」と述べています。「建設、鉱山、港湾、農業など様々な分野の企業にとって、業務の改善とコストの削減を図りながら、二酸化炭素排出量を削減する大きなチャンスです。SafeAIや大林組のようなパイオニアとのパートナーシップにより、これらの産業にとってより持続可能な未来を想像することができるのです。」 

また、自動充電を可能にする自律走行パンタグラフや、信頼性と安全性に優れた幅広いアプリケーションを実現する自律走行分析スイートなど、シーメンス独自の最先端技術を搭載しています。シーメンスAGの新ベンチャー企業であるSimulyticは、規制当局、政府、保険、技術開発者、事業者が同様にアクセスできる信頼性のあるプラットフォームを提供することにより、自律走行車の展開を加速するために設立された会社です。Simulyticの最高執行責任者であるアンディー・ギルは「自律走行車の導入環境におけるデジタルレプリカを作成することで、当社のシミレーション技術を活用し、SafeAIと大林組の両社に独立した安全性と性能分析を提供することができます」と述べています。 

この改造プロジェクトは、トラックの電動化及びメカトロニクスに関する専門知識で知られるシステムインテグレーター、AVIA Engineeringがエンジニアリングを担当します。AVIA Engineeringのオーナー兼CEOであるデイビッド・サンチェスは、「このような革新的なプロジェクトによって自動車の電動化分野におけるシーメンスとの長年の協力関係をさらに深めることができ、大変嬉しく思っています」と語っています。「このような厳しい用途において、完全な電動パワートレインを統合し、車両の特性を向上させることは、技術の最先端を行く仕事であり、私たちがパートナーに代わってこの技術的なチャレンジに取り組めることを嬉しく思います。」

大林組SVVL (Silicon Valley Ventures & Laboratory)COOの佐藤 寛人は、「建設業界の未来は、自律化と電動化にあると確信しており、その未来を自ら築き上げることを決意しています。私たちは昨年からSafeAIとの協業を通じて、自律走行技術がもたらす強力なインパクトを実感しています。SafeAIとシーメンスのパートナーシップにより、私たちはより持続可能なオペレーションを開拓し、この業界のスマートな未来に向けた道を切り拓いていきます」と述べています。 

このパートナーシップは、オーストラリア、カナダ、日本、インドへの進出、業界初のオペレーティングシステムであるSafeAI Autonomous Framework(SAF)のリリース、MACAおよびPosition Partnersとの100台の自律走行車の導入という画期的なパートナーシップの発表など、SafeAIが大きく成長した1年に続いて行われたものです。SafeAIについて詳しくお知りになりたい方はウェブサイトをご覧ください。www.safeai.ai

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SafeAIについて

SafeAIは、現代産業の発展に注力する自律型重機のグローバルリーダーです。SafeAIは、複雑なニーズを持つ業界関係者の巨大なエコシステムに対応するため、鉱山と建設の重機に自律化アプリケーションのレトロフィットを行っています。SafeAIが構築する最先端の業界特化型AIを搭載したソフトウェアプラットフォームにより、設備のオーナーは、既存の機械を自律走行ロボット資産に転換することができます。SafeAIは、カリフォルニア州ミルピタスを拠点としています。

シーメンスについて

シーメンスAGは、産業、インフラ、交通、ヘルスケアに特化したテクノロジー企業です。シーメンスは、技術的な専門知識、包括的なポートフォリオ、長年の経験により、世界中で持続可能な未来を切り開くための支援を行っています。シーメンスは様々な電気自動車や自律走行型モビリティ製品のパイオニアであり、世界をリードしています。

大林組について

大林組は世界各地のインフラ整備の課題を解決してきました。1892年に設立されて以降、東京中央駅、関西国際空港、東京スカイツリー、ドバイメトロ計画、ジュエルチャンギ空港、フーバーダム・バイパスブリッジなどの公共・民間工事で総合的な建設サービスを提供しています。その他、研究開発、設計、都市開発、メンテナンス、再生可能エネルギーなどのサービスを提供しています。

SafeAIのLaunchSquadに問い合わせる safeai@launchsquad.com